7月18日(日)交流会②を文化会館にて開催いたしました。
本日のテーマはアイデア出しです。
石井氏をお招きし、アイデア出しのコツをご教授いただいて、ブレインストーミングを行いました。
参加者の皆さんは今回初めての現地交流会。
緊張した表情での受付でしたが、始まってみるとその様子はなく、
ブレインストーミングは笑い声が聞こえる和やかな雰囲気で行われました!
早稲田大学・奈良女子大学 非常勤講師(デザイン論、創造学) 1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院修了後(理学修士)、日製産業(現・日立ハイテクノロジーズ)に5年勤務、同大2つの大学院(工学、経済学)博士後期課程にて創造工学を研究後に退学、新エネルギー・産業技術総合開発機構のNEDOフェローとして大学発ベンチャーに3年駐在。2009年にアイデアプラント設立。創造工学の研究、ブレインストーミング・ツールの開発、アイデアソンのデザインとファシリテーション、創造研修をしている。研修を実施した企業、教育機関はこれまでに600件以上でのべ2万人以上が参加。実施企業は、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなど。また、自らが開発したアイデア創出ツール「ブレスター」が みやぎものづくり大賞「優秀賞」受賞。発想を引き出す専用メモ紙「nekonote」が日本創造学会 学会賞受賞。NHK「おはよう日本」にて「アイデア・トランプ」をはじめとする複数の製品が紹介された。
〈著書〉
『すごいブレスト』(フォレスト出版、2020年)
『アイデア・スイッチ』(日本実業出版社、2009年)
「アイデアを出そうと思ってもいい考えが思い浮かばない…」
「新しいアイデアを出すのが苦手なんだよなあ…」
といった方も多いのではないでしょうか?
石井氏によると、“独創的な案は出し尽くした後に出る”とのこと。
アイデア発想法を使えば出し尽くした後に5~10個アイデアが出ます。
その方法とは…
アイデアを大量に発想すること!
人間の脳はテーマに近い要素でアイデアを考えるようになっているそうです。
テーマが「カメラの新商品」だった場合、近い要素の例は「撮影旅行」や「フィルム」。
近い要素でアイデアを大量に発想し、使い切るとどうでしょう。
脳が遠い要素を使い始めるとのことなのです!
遠い要素の「香り」や「宇宙人」など…奇妙なイメージをたくさん出していくことが
独創的なアイデアを生み出す第1歩となります。
そして、良いアイデアを出す際、”ひらめき”を求めますよね?
先ほどの遠い要素を使った奇妙なイメージをたくさん書き出すことで
”ひらめきの少し前の考え”が生まれます。
石井氏にご教授いただいた”アイデア出しのコツ”を駆使して、
各グループによるブレインストーミングを行います!
テーマは「知事の特命プロジェクトメンバーとしてやりたいことを企画し実証実験をする」
という大味な企画会議です!
今回はwhatとHowを分けてアイデアを考える「2段階ブレスト」を行いました。
2段階ブレストはGoogleやAppleで行っていたものブレストに石井氏が名前を名付けたそうです。
初めにWhat(=何をするか)の意見を大量に出していきます。
近い要素から遠い要素、「そんなのできるの?」といった奇妙なイメージまで…。
その後、1つのアイデアをHow(=どのように行うか)の意見を大量に出していきます。
この「2段階ブレスト」、なぜ行うのか?ポイントがあります。
◆ 創造的な回遊(遠い要素で考える独創的なアイデア)と実現方法の考案を分けることで思考が単純になったり、否定的意見が少なったりする
◆ Whatは若手や門外漢が、Howはベテランが意見を出しやすく、人材をフル活用できる
最後に、石井氏はどんなに熱がある人でも周りの人が冷めていると自分も冷めてしまうもので、
自分が発するものに共鳴し、反射してくれる存在がとても大切だということをおっしゃっておりました。
本日のブレストでは、アイデアに対してグループの皆さんが肯定的に意見を交換し合いました!
今回のあなたラボで、発露を反射してくれる仲間づくりができているようですね!!
最後は石井氏のメッセージで…
「 あなたがいなければなかったはずのものをみんなで創ろう 」